”新元号予想ドメイン”の取得相次ぐ そのねらいは?

”新元号予想ドメイン”の取得相次ぐ そのねらいは?
新たな元号を予想する動きが、インターネットの「住所」ともいえる「ドメイン」にまで波及しています。元号の予想をアルファベットに置き換えるなどしたドメインの取得が相次いでいて、新元号の発表後には、ドメインの取得合戦や高値での転売に発展するという見方も出ています。
インターネットのドメインは、アルファベットや数字などの自由な組み合わせで誰でも取得できるほか売買も可能で、高値がつきそうな文字の組み合わせに目を付けてドメインを取得する人たちは、「ドメイナー」とも呼ばれています。

天皇陛下がお気持ちを表明された平成28年から今月にかけて、新元号の予想にちなんだとみられるドメインが新たに取得されるケースが相次いでいます。

ネット上で話題になった元号の予想がアルファベットに置き換えられたものに加え、末尾が「jp」のドメインでは漢字が用いられたものもみられます。

ドメインに関する調査などを行う「日本ネットワークインフォメーションセンター」は、新元号にちなんだ文字の組み合わせで転売をねらう、いわば「元号ドメイナー」が登場しているとみていて、新元号の発表後はドメインの取得合戦や高値での転売に発展する可能性もあるとしています。

センターは「国内でインターネットが本格的に普及してから改元が行われるのは初めてで、今回の動きはネット時代ならではの現象といえる」と指摘しています。

”元号ドメイナー”は…

新たな元号やその予想にちなんで、インターネットのドメインを取得しようという人たちの中には、高値で転売できないかと考える人に加えて、新しい時代への思いをドメインに託そうという人もいます。

東京都内にあるIT関連のベンチャー企業の役員、齋藤暢儀さんは、新たな元号の発表を待って、ドメインを取得しようと考えています。

ネット上で話題になった元号の予想をもとにドメインを調べたところ、ほとんどは、すでに別の人に取得されていたということです。

齋藤さんは、ドメインの取得競争が激しさを増していると感じていて、新元号をそのままドメインに使うのではなく、「平成」などのことばと組み合わせようと考えています。

齋藤さんは「新元号のドメインは高値で取り引きされると思うので、一獲千金を目指します」と話していました。
一方、ロボット向けのAI=人工知能を開発する東京都内の会社の副社長、竹内隆喜さんは、去年12月、新元号の予想にちなんだドメインを取得しました。

今の会社を立ち上げてドメインを取得する際に、ネット上で話題になった「栄安」という元号の予想が「AI」に似ていると感じ、「栄安.jp」など6種類のドメインを取得したということです。

万が一、予想が当たれば、会社のホームページをこのドメインに移すことで、会社の知名度を上げられないかと期待しています。

竹内さんは「予想が当たれば、新しい時代の会社にふさわしいドメインになるし、予想が外れても手放さないでおきます」と話していました。

ドメインとは

「ドメイン」とは、インターネットの特定のサイトを表示する際に、利用者がわかりやすいように設定されるものです。

例えば、NHKの公式サイトのドメインは「nhk.or.jp」で、一般的に「アドレス」と呼ばれているものの一部です。

サイトを特定する数字の羅列の代わりにドメインを入力すればよく、サイトの検索もしやすくなっています。

ドメインは、アルファベットや数字などを自由に組み合わせて、誰でも取得することができ、末尾が「jp」のドメインには、漢字やひらがなも使うことができます。

一般の利用者がドメインを取得する際は、代行業者を通じて手続きを行うことが多く、例えば末尾が「jp」のドメインの取得にかかる費用は、3000円前後となっています。

ドメインの売買を禁止するルールはないため転売も行われていて、転売目的でドメインを取得する「ドメイナー」と呼ばれる人たちもいるということです。

ドメインの売買が行われる国内のサイトでは、数十万円規模の取り引きがみられ、世界ではごくまれに、数億円規模の取り引きもあるということです。

広く浸透していることばを含むドメインは、検索でヒットしやすくアクセスが増えるため高値が付く傾向にあり、こうしたことが、「元号ドメイン」への関心を高めているとみられます。

ただ、企業が、社名を含むドメインの使用を希望する場合などに、紛争に発展して、ドメインが移転されるケースもあるということです。

「元号ドメイン」の取得を規制するルールはないものの、例えば、新元号と同じ名前の企業が使用を希望した場合などは、紛争に発展する可能性もあります。