iPS細胞応用のALS進行抑制期待できる薬 臨床試験を開始

iPS細胞応用のALS進行抑制期待できる薬 臨床試験を開始
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全身の筋肉が動かなくなる難病のALS=筋萎縮性側索硬化症について、京都大学などのグループはiPS細胞を応用して病気の進行を抑える効果が期待できる薬を発見し、国の承認を受けるための臨床試験を始めたと発表しました。
京都大学iPS細胞研究所の井上治久教授らのグループは、26日、記者会見を開き、全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病のALSの患者から作製したiPS細胞を使って病気の進行を抑える効果が期待できる薬を発見し、今月18日から治療薬として国から承認を受けるための臨床試験を始めたと発表しました。

臨床試験を行う薬は、すでに慢性骨髄性白血病の治療薬として使われている「ボスチニブ」という薬で、京都大学附属病院など4つの医療機関で最大24人の患者を対象にそれぞれ12週間ボスチニブを投与し、まずは安全性を確かめるということです。

国内のALSの患者はおよそ9000人で、根本的な治療法はないとされ、グループによりますとiPS細胞を使ったALSの治療薬の開発は国内では慶応大学に続いて2例目で、世界では3例目になるということです。

京都大学iPS細胞研究所の井上治久教授は「ALSの治療を一歩でも前に進めたい」と話しています。