“ロシア疑惑” 捜査終結 どこまで結果公表されるか焦点

“ロシア疑惑” 捜査終結 どこまで結果公表されるか焦点
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アメリカ大統領選挙にロシアが干渉したとされる「ロシア疑惑」の捜査が終結しました。トランプ陣営の関与、そしてトランプ大統領による司法妨害があったかどうかについて、どのような判断が示されたのか、また捜査結果がどこまで公表されるかが焦点になります。
「ロシア疑惑」は2016年の大統領選挙でロシアがトランプ大統領の誕生を後押しするためサイバー攻撃などで選挙に干渉したとされるもので、元FBI=連邦捜査局長官のモラー氏が特別検察官に任命され、解明にあたってきました。

この疑惑でアメリカ司法省は22日、モラー特別検察官が捜査を終結させ、結果をまとめた報告書をバー司法長官に提出したと明らかにしました。

「ロシア疑惑」ではトランプ陣営の関与とトランプ大統領による捜査の妨害、司法妨害があったかどうかが問題となる一方、トランプ大統領は一貫して疑惑を否定しています。

報告書は機密扱いになっていて、現時点で内容は明らかにされていませんが、バー長官は今後、内容を精査し早ければ週末にも主要な結果を議会に伝えるとしています。

ただバー長官は報告書の公表について「可能なかぎり透明性を確保する」と述べるにとどめていて、全面公表を求める野党・民主党からは強い懸念の声があがっています。

このため今後は一連の捜査でトランプ陣営の関与、そしてトランプ大統領による司法妨害があったかどうかについて、どのような判断が示されたのかに加え、捜査結果がどこまで公表されるかが大きな焦点になります。

サンダース報道官「次のステップは司法長官次第」

これについて、ホワイトハウスのサンダース報道官はツイッターに「ホワイトハウスは、モラー特別検察官による報告書を受け取っていないし、説明も受けていない。次のステップはバー司法長官次第だ」と書き込み、捜査報告書の公表をめぐる司法長官の決定を見守る立場を示しました。

バー司法長官終結通知の書簡

アメリカのバー司法長官は22日、モラー特別検察官によるロシア疑惑の捜査の終結を通知する書簡を議会上院のグラム司法委員長や下院のナドラー司法委員長らに送りました。

書簡では、「モラー特別検察官が2016年の大統領選挙へのロシアの介入に関する捜査を終結したことを通知する」としています。そのうえで、モラー特別検察官から非公表の捜査報告書を受け取り、今後、内容を精査したうえで早ければ、この週末にも関係者を訴追すべきかどうかの判断をめぐる報告書の結論を伝える考えを示しています。さらに、バー司法長官は、報告書について「できるかぎり透明性を確保したい」として、関係する法律と規則の許す範囲内で、議会と国民に対して内容を公表したいとしています。

野党民主党「すべて公表を」

ロシア疑惑をめぐる捜査報告書が司法長官に提出されたことを受けて野党・民主党は上院トップのシューマー院内総務とペロシ下院議長が共同で声明を出しました。

この中で「バー司法長官が報告書をすべて公表し、議会に対して、その基礎となる資料や捜査の結果を明らかにすることが不可欠だ」と述べました。そのうえで「ホワイトハウスは捜査結果や証拠をどの範囲まで公表するか干渉すべきではない。アメリカ国民は真実を知る権利がある。大切なのは透明性だ」と指摘し、捜査結果の公開をめぐる判断で、トランプ大統領らが関わることがないようくぎを刺しました。

共和党速やかに通知を

一方、与党・共和党の上院トップのマコネル院内総務は声明を出し、「共和党は、ロシアがアメリカの重大な脅威になっていると考えてきた。モラー特別検察官の報告書によって、共和党はこれまで以上にアメリカの民主主義を守ることができるだろう」として、ロシアによる選挙干渉こそが問題だと強調しました。

そのうえで「司法長官は、情報をできるだけ開示したいと話していたので、可能なかぎり早く、多くの情報を明らかにしてもらいたい」として、バー司法長官に対して、報告書の内容を速やかに通知するよう求めています。