フィギュア羽生 世界選手権ショートプログラムは3位

フィギュア羽生 世界選手権ショートプログラムは3位
フィギュアスケートの世界選手権は、さいたま市で男子シングル前半のショートプログラムが行われ、右足首のけがからおよそ4か月ぶりの実戦となった羽生結弦選手は冒頭の4回転ジャンプを失敗し、3位スタートとなりました。
さいたま市で開かれている世界選手権は、21日男子シングル前半のショートプログラムが行われ、日本からは羽生選手のほか宇野昌磨選手と田中刑事選手が出場しました。

オリンピック2連覇の羽生選手は、去年11月に行われたグランプリシリーズの大会の練習中に右足首のじん帯などをけがしてその後の大会を欠場したため、およそ4か月ぶりの実戦となりました。

羽生選手は、演技冒頭の4回転サルコーが2回転になるミスがあり、このジャンプで得点をあげることができませんでした。

その後、得意のトリプルアクセルと4回転と3回転の連続ジャンプを決めたほか、ステップと3つのスピンで最高の評価を得たものの94.87で3位スタートとなりました。

一方、ピョンチャンオリンピックの銀メダリストで先月の四大陸選手権を制した宇野選手は、冒頭の大技、4回転フリップで転倒し、91.40で6位スタートでした。

また、田中選手は78.76で19位でした。

トップに立ったのは、去年の世界選手権を制したアメリカのネイサン・チェン選手で107.40でした。

男子シングル後半のフリーは、23日行われます。

羽生「久しぶりに頭が真っ白に すごく悔しい」

右足首のけがから4か月ぶりの実戦となった羽生結弦選手は冒頭の4回転サルコーが2回転になったことについて「久しぶりに頭が真っ白になった。正直な気持ちで言うと、すごく悔しい。演技直前の6分間練習でタイミングが合わず、1回しか跳べなかった。練習では、きちんとウォーミングアップをしなくても4回転サルコーは跳べるし、これまでショートプログラムはミスなくできていたので、もっと自分を信じるべきだった」と悔しさをにじませていました。

そして、23日に行われる後半のフリーに向けて「この悔しさをフリーにぶつけたい。あすの練習をどう使うか、しっかり計画して練習に臨みたい。こういうときの対処方法はわかっているので、いまはものすごく悔しいが、フリーに向けて今できることを1つずつ重ねたい」と冷静に話していました。

宇野「『逃げた』ということばがふさわしい」

ジャンプのミスが響いて6位スタートとなった宇野昌磨選手は、転倒して回転不足となった冒頭の4回転フリップについて、「歩幅が合わなかったので壁との距離が近くなり、いつも跳んでいるコースからそれてしまってジャンプの軸が右に傾いてしまった」と振り返りました。

そして、4回転トーループからの連続ジャンプの2つめを予定していた3回転から2回転にしたことについては、「この試合に結果を求めて臨んでいるので、最初のジャンプを失敗した時点でフリーで置いていかれないようにこれ以上失敗はできないという気持ちで2回転を跳ぶつもりだった。慎重さが出てしまい、『逃げた』ということばがふさわしいと思う」と厳しい表現を使って理由を述べました。

そのうえで23日のフリーに向けて、「ミスは1つも許されないし、失敗した時点で優勝はできない。結果を残せる演技ができるよう危機感を持って挑みたい」と決意を話しました。

田中「声援をうまく力に変えられなかった」

前半のショートプログラムで19位だった田中刑事選手は、冒頭の4回転サルコーが2回転になったことについて「最近ありがちな失敗で踏み切りの時点でいい形に持っていけなかった。よくないイメージが自分の中に染みついていたのかなと思う。声援をうまく力に変えられなかったのは僕の力不足だ。フリーに向けてこの失敗を分析して、立て直したい」と話していました。

トップのチェン「少しでも高み目指して臨むだけ」

男子シングル前半のショートプログラムでトップに立ったアメリカのネイサン・チェン選手は「もっと改善できる点はあるが、この結果にはとても満足している。後半のフリーでもきょうと同じくベストを尽くせるように備えたい」と話しました。

そしてフリーでは大会連覇がかかることについて「去年の大会では確かにいい結果を残すことができたが、私は、過去の結果はいいことも悪いことも過去に置いてきている。人間なのでミスをすることもあるが、少しでも高みを目指して演技に臨むだけだ」と落ち着いた表情で話していました。