九州・四国で出力制御の可能性 10連休は昼間の利用促進へ

九州・四国で出力制御の可能性 10連休は昼間の利用促進へ
来月からの10連休に九州や四国地方では、太陽光発電を一時的に停止させる「出力制御」が実施される可能性があります。こうした中、電気が余りそうな昼間に消費者に電気の利用を促す取り組みが始まることになりました。
これはベンチャー企業の「ENECHANGE」と新電力の「Looop」が、来月19日から1か月間行います。

出力制御は電力の供給が過剰になり、需給のバランスが崩れて大規模な停電が起きるのを防ぐため、太陽光発電などを一時的に停止させるもので、来月27日からの10連休では、九州と四国地方で実施される可能性が出ています。

今回の取り組みでは、出力制御が行われる可能性が高い場合に、家庭に前日にメールで連絡し、夕食の準備を前倒しして炊飯器を早めに使ってもらうなど、電気が余りそうな昼間に電気の利用を促します。

指定した時間に使った電気の量に応じて、ネット通販のギフト券で還元する仕組みで、当面はLooopに加入している全国の家庭が対象になるということです。

ENECHANGEの城口洋平会長は「太陽光の普及が進み、電気の使い方を変える取り組みが必要になってきている」と話しています。

出力制御とは

主に太陽光発電を対象に行われる「出力制御」は、電力の供給が過剰になった場合に一部で発電を止めたり、抑えたりする仕組みです。

電力は需要と供給のバランスが崩れて、一定の周波数が保てなくなると、トラブルを防ぐために発電所が停止して大規模な停電になるおそれがあります。

電力供給が過剰になる場合、電力会社はまず、火力発電所の出力を絞ったうえで、余った電力をほかの地域に送って調整しますが、それでも余ると太陽光や風力の発電を一時的に停止する「出力制御」を実施します。

出力制御は去年10月に九州で、離島を除いて全国で初めて実施されました。太陽光発電の急速な普及や原子力発電所の再稼働が要因になっています。

需要が少ない一方で、太陽光での発電が増える春や秋の晴れた日中には供給が過剰になりやすく、来月27日からの10連休には、九州のほかにも四国で初めて出力制御が行われる可能性が出ています。

出力制御に対しては、太陽光発電の事業者から販売する電気の量が減ってしまうという不満の声も出ていて、余った太陽光などの電力をどう有効に活用するかが課題となっています。