電車内で発砲 3人死亡 トルコ出身の男を逮捕 オランダ

電車内で発砲 3人死亡 トルコ出身の男を逮捕 オランダ
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オランダ中部のユトレヒトで男が路面電車の車内で銃を発砲する事件があり、3人が死亡し5人がけがをしました。警察は現場から逃走したトルコ出身の男を逮捕して動機を慎重に調べています。
オランダ中部のユトレヒトで18日午前、男が路面電車の車内で銃を発砲しました。地元の当局によりますとこの事件で3人が死亡し5人がけがをして病院に運ばれて、このうち3人は重体だということです。

警察は防犯カメラの映像などからトルコ出身のギョクメン・タヌシュ容疑者(37)の犯行と断定し、写真を公開して行方を追った結果、現場からおよそ3キロ離れた場所でタヌシュ容疑者を発見し逮捕しました。

また警察はタヌシュ容疑者を逮捕する際、別の男も事件に関わった疑いで逮捕したということですが、名前などは明らかにしていません。

事件を受けてオランダのルッテ首相は記者会見し、「きょう私たちはオランダの中心でもあるユトレヒトへの攻撃に直面した」と述べる一方、動機については「多くの疑問やうわさがある」として、現段階では断定できないという見解を示しました。

事件のあとトルコのメディアはタヌシュ容疑者の親類の話として、狙われたのは親族だったと伝えたほか、地元の検察は「家族の事情だった可能性もある」としています。

ただ被害者は8人に上っており、オランダ政府はテロの可能性も排除しないとしていて動機を慎重に調べています。

ユトレヒトは人口30万のオランダ第4の都市で、世界中で人気のうさぎのキャラクター「ミッフィー」の故郷として知られています。

監視カメラで容疑者特定 特殊部隊も投入し追跡

銃撃事件を受けてオランダ政府はユトレヒトのテロへの警戒レベルを一時、最高レベルに引き上げ市内はものものしい雰囲気に包まれました。

容疑者が逃走している間、各地では学校やモスクの警備が強化され、厳重な警戒態勢がしかれました。

フラッペルハウス司法・安全相によりますと、警察は路面電車の監視カメラの映像から容疑者の男を特定し、特殊部隊も投入して現場から車で逃走した男の追跡にあたりました。

その結果、現場からおよそ3キロ離れたビルで容疑者を発見し、事件発生からおよそ8時間後に身柄を拘束、逮捕したということです。

オランダ政府はタヌシュ容疑者の逮捕後、警戒レベルを通常どおりの状態に引き下げました。

中心部に近い住宅街の一角

銃撃事件があった現場は、ユトレヒトの中心部の繁華街から車で10分ほど離れた住宅街の一角にあります。

住民によりますとこの地域は庶民的な住宅街で、移民も多く暮らしているということです。男は駅に停車した路面電車のなかで銃を発砲したとみられています。

電車は事件発生から7時間が経過した18日夕方も駅に停車したままの状態で、警察の捜査員たちが車内の状況を念入りに調べていました。

駅の周りには警察の規制線が張られ自由に通行することはできない状態ですが、日が暮れて帰宅時間にさしかかると周囲の住宅街に暮らす人々が近くの通りを行き交う様子も見られました。

「とても恐ろしい」

事件について現場近くを通りかかった男性は「皆が通勤や通学に使う公共交通機関でこのようなことが起きたのはとてもショックです。心配した両親から連絡が来て無事だと伝えました」と話していました。

また近くに住む女性は「現場から50メートルのところに住んでいます。職場でもこの事件のことで持ちきりで、皆テレビで逐一状況を見ていました。オランダでこのようなことは起きたことはなく、とても恐ろしいですが、事件に屈することなくこれまでどおりの生活を続けないといけません」と話していました。