著作権法改正案 今国会提出見送り “理解得られていない”

著作権法改正案 今国会提出見送り “理解得られていない”
k10011847151_201903131934_201903131936.mp4
「海賊版サイト」の対策を強化する著作権法の改正案について、政府は漫画家など関係者を中心に、国民の理解が十分に得られていないとして、今の国会への提出を見送ることになりました。
インターネット上の「海賊版サイト」の対策を強化するため、政府は、権利者の許可を得ずにアップロードされたと知りながら、漫画や写真などすべての著作物をダウンロードすることを違法とする、著作権法の改正案を今の国会に提出する方針で、与党側と調整を進めてきました。

自民党の文部科学部会と知的財産戦略調査会は13日朝、合同の役員会を開き、改正案の取り扱いを協議しました。

その結果、漫画家や有識者などの間から、「厳しすぎる内容で、一般の利用者の萎縮につながりかねない」といった批判が出ていることなどを踏まえ国民の理解が不十分で、拙速に対応すべきでないという認識で一致しました。

これを受けて、政府も今の国会への改正案の提出を見送ることになりました。

柴山文部科学大臣は記者団に対し、「憂慮すべき著作権侵害の事例もあるので、集中的に議論を積み重ねてきたが、国民の十分な理解を得られず、改正案の提出は見送りたい。議論の状況も含め、対外的にオープンになっていなかったきらいがあることを反省し、国民の声を丁寧に聞きながら対応を検討したい」と述べました。