成人式は“ママ振”と“お色直し”

成人式は“ママ振”と“お色直し”
もうすぐ成人式。ことしの注目は「ママ振」で、「お色直し」はもはや当たり前なんだそうです。どういうことかわかりますか?(ネットワーク報道部記者 木下隆児 田隈佑紀)

「はれのひ」からのママ振

成人式と言えば、記憶に新しいのが去年の成人の日に起きた晴れ着をめぐるトラブル。晴れ着業者「はれのひ」が突如休業して、新成人が晴れ着を着られないトラブルが相次ぎました。

そしてことし。成人式をキーワードにネットで検索すると目立つのが「ママ振」です。
「ママ振」とはかつて母親が成人の日に着た振り袖を娘が再び着ることで、これなら晴れ着が届かないというトラブルはありません。

“ママ振”の魅力とは?

母親の晴れ着を娘用に直す専門のサービスもあるそうです。「まるやま・京彩グループ」の担当者に話を聞きました。
「成人を迎える娘を持つ母親から、『自分の振袖を使いたい』という問い合わせが増えてきたので、6年前からお直しなどを受け付ける『ママ振』専用のカタログを作っています」
こちらが実際にこの会社で母親の晴れ着を直してもらった新成人とかつて母親が晴れ着を着た時の写真。
人にもよりますが、振袖を娘の体に合わせてリメイクしたり、新しい帯を使ったりしてアレンジするそうです。
「確かに数年前だと、古い振袖を嫌がる人が多かったですが、最近では、ほかの人と振袖がかぶらないことが喜ばれています。そして、バブル世代だった母親たちの娘が今、成人を迎え始めています。当時の振袖は100万円もするものも多く、とても質がいいことも満足感を得られている要因ではないでしょうか」(担当者)
この会社では、晴れ着の販売とレンタル、そして「ママ振」のお直しサービスを行っていますが、今では、「ママ振」を利用する人が顧客全体の4割を超え、レンタルする人を上回りました。

特にことしは去年の「はれのひ」のトラブルがあったこともあり、「ママ振」の売り上げが、前のシーズンに比べて36%ほど伸びているそうです。

成人式後に”お色直し”?

レンタルサービス会社が提供しているドレス
もう一つ平成の成人式で定着したのが「お色直し」。振り袖で成人式に出席し、終わったらドレスに着替えて同窓会に向かう人が多いんだそうです。
昭和の成人式に出たとおぼしき親世代からは驚きのツイートが相次いでいます。

ドレスは「当然のこと」

実際にことし成人式を迎える都内の女子大学生に話を聞いてみました。

同窓会は、高校近くの店を貸し切ってパーティーを開くと言います。服装に決まりはありませんが、周りの友達のほとんどがドレスで参加するといいます。
「ドレスを着るのは『当然のこと』だと思っていました。何を着てよいのか迷ったけれどお店で試着して選ぶのは楽しかった」
女子大学生が購入したドレス
20歳で初めてドレスを着るという人も少なくなく、選ぶことそのものも楽しんでいる様子です。

「ドレスコード」を設けている同窓会の案内もありました。千葉県のある中学校の同窓会の案内には「男性:スーツ 女性:パーティードレスが一般的」という記述です。

ドレスもインスタ映え?

成人式で「ドレス」はいつごろから広がったのでしょうか。

ドレスのレンタルサービス「おしゃれコンシャス」を運営する小山絵実さんによりますと、ドレスを同窓会で利用する人はここ数年増えていて、去年の成人式での利用は、3年前の2倍ほどに増えたということです。

人気の価格帯はバッグなどの装飾品も入れて1万円ほどだと言います。なぜ広がったか、明確な理由はわからないとしながらも、こう指摘しました。
小山絵実さん
「1つにはここ数年でさまざまなレンタルドレスのサービスが始まって、比較的手軽にドレスが着られるようになってきたこと。また、インスタグラムなどのSNSが普及して、ドレスを着て友達とみんなで写真を撮るという体験に、若者がよりお金を使うようになっていることが影響しているのでは」

大変なのは…

それにしても晴れ着にドレスと、成人の日を迎えるのも大変で、ぼやきのツイートも見られます。
いつの時代も大変なのは親です。