また台風 今回は何が…

また台風 今回は何が…
また台風か…天気予報を見て思わずつぶやいてしまった記者。私だけではなく3連休は子どもの運動会や出かける予定があるのに、という人も多いのではないでしょうか。進路予報を見ると沖縄や奄美に接近したあと日本海側のコースを進むと予想されていて、強風を中心に再び広い範囲で影響が出ることが心配されます。(ネットワーク報道部記者 松井晋太郎 伊賀亮人 木下隆児)
スポーツの秋のこの時期。あちこちで運動会が予定されていて、ネットでは相次ぐ台風にうんざりする声が目立ちました。

また、こんな書き込みも。
「台風来ているから立山黒部アルペンルートに行くのはキャンセルした。残念」
「3連休で小樽に旅行するつもりだったのに台風の影響で中止になっちゃった。楽しみにしていたのに」

秋の行楽シーズンで旅行を計画していた人からは残念がる声がありました。

ネットではうんざりの声

スポーツの秋のこの時期。あちこちで運動会が予定されていて、ネットでは相次ぐ台風にうんざりする声が目立ちました。

また、こんな書き込みも。
「台風来ているから立山黒部アルペンルートに行くのはキャンセルした。残念」
「3連休で小樽に旅行するつもりだったのに台風の影響で中止になっちゃった。楽しみにしていたのに」

秋の行楽シーズンで旅行を計画していた人からは残念がる声がありました。

強風域が広い

台風25号は4日夜遅くから沖縄に接近し、その後、週末にかけて北上しながら全国の広い地域に影響が出ると予想されています。
4日午後7時推定
台風が接近する地域では猛烈な風や非常に強い風が吹くほかところによっては非常に激しい雨が降るおそれがあり、暴風や大雨などに警戒が必要です。
また今回の特徴の1つは風速15メートル以上の「強風域」の範囲が半径500キロ以上と広いことです。(4日午後6時現在)

転倒・看板が外れる場合も

では、強風域ではどのような風が吹くのでしょうか。

気象庁のホームページを見ると風速15メートル以上20メートル未満では「風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出ること」や「看板が外れ始めるものがあり、屋根瓦がはがれるものがある」などとしています。

さらに風速20メートル以上30メートル未満では「何かにつかまっていないと立っていられなくなり、飛んでくるものでけがをするおそれがある」としています。

痛ましい事故

心配される風の影響。実際に都内ではこれまでに次にようなことが起きました。
「10歳の男の子が小学校の校庭でミニサッカーをしていたところ風で倒れてきたゴールポストが頭にあたり、その後、下敷きに」
「90歳の女性が傘をさしながらカートを押していたところ風にあおられて転倒し歩行不能に」
「8歳の男の子が玄関で強風にあおられたドアに右手の中指を挟まれ切断」

バランス崩す・物にぶつかる

東京消防庁は、平成22年までの5年間に、強い風や突風で病院に搬送された人の数や、事故の具体的な状況をまとめていました。

それによりますと、この間にけがをしたのは合わせて779人。
このうち「歩行中にバランスを崩してけがをした」が全体の56%を占める438人でした。
次いで、
▽「飛んできた物や落ちてきた物にぶつかった」が100人(13%)
▽「ドアに挟まれた」が70人(9%)
▽「自転車といった乗り物が風にあおられ転んだ」が64人(8%)
▽「倒れてきた物の下敷きになった」が49人(6%)
▽「傘が風にあおられて転んだ」が41人(5%)などとなっています。

年齢別では

年齢別に見てみると、次のようなこともわかりました。
歩行中にバランスを崩しけがをした人のうち、71歳以上の高齢者が331人(76%)を占めていました。

一方、子どもたちに多いのが、自転車やベビーカーが風にあおられ転んでけがをするパターンで、64人のうち5歳以下が29人(45%)となっています。
また、ドアにはさまれるケースも子どもたちには多く、70人のうち21人(30%)となっています。

看板やテントに注意を

またいろいろな物が飛ばされたり落ちたりしていて、けがをした人がどんな物にぶつかってけがをしたのかを見てみると、
▽看板が最も多く(19%)
▽次いでテント(16%)
▽トタン板やプレハブ板(8%)
▽傘(8%)などとなっています。
こうしたことから東京消防庁は、強い風や突風が吹く見込みがある場合は、外出はできるだけ控えることや、保護者は幼い子どもを自転車などにのせたままその場を離れないこと、それにドアの開け閉めの時はしっかりとドアノブをつかむことなどを心がけるよう呼びかけています。

加害者にならない備えを

災害リスクアドバイザー 松島康生さん
一方、被害を防ぐための注意とともに「台風対策では知らないうちに加害者にならないように備えることも重要」と指摘するのは災害リスクアドバイザーの松島康生さんです。
松島さんは、戸建て住宅やマンションのベランダにあるもの干しざおや傘が強風で飛ばされると人にあたって大きなけがをする原因になったり住宅の窓ガラスを破ったりするおそれがあると話します。

また干している雑巾も雨でぬれれば重くなり、風に飛ばされると危険だといいます。

「一歩間違えれば大事故につながるおそれがあります。どこに飛んでいくのかわからないだけに外にあるものはしまっておくか固定することが重要です」
また、この3連休、キャンプやバーベキューなど、アウトドアを計画している人も多いと思いますが、松島さんはここでも加害者にならないような配慮が必要だと言います。

「例えばバーベキューをする場合、火が風にあおられて周囲に燃え移って火災の原因にもなりかねない。また皿などが飛ぶと風下にいる人がけがをするおそれがあります」

準備怠らずに

列島に大きな影響を与える台風。3連休中に予定していたイベントを中止する動きもすでに各地で広がっています。これでことし日本に接近した台風は14個です。うんざりしますが、被害にもあわず、迷惑をかけることもない準備は怠らないようにしたいと思いました。