大阪にある台湾の対日窓口機関トップが自殺か

大阪にある台湾の対日窓口機関トップが自殺か
台湾の外交部は、大阪にある日本との窓口機関のトップが自殺したとみられると発表しました。台湾のメディアは、台風21号の影響で関西空港に取り残された台湾からの旅行客への対応について、中国の総領事館に比べて不十分だと批判されていたことが背景にあるのではないかと伝えています。
台湾の外交部は14日、大阪にある日本との窓口機関のトップ、蘇啓誠処長が亡くなり、自殺したとみられると発表しました。

地元メディアは関係者の話として、14日朝、蘇処長が出勤してこなかったため秘書が様子を見に行ったところ、官舎で首をつっているのを見つけたとしています。

台湾では、台風21号の影響で関西空港に取り残された旅行客への対応をめぐって、中国の総領事館がフェリーを手配するなど帰国を手厚くサポートしたと報じられる一方で、大阪の窓口機関が、台湾からの旅行客に十分な支援を行わなかったとして、野党をはじめ、インターネット上でも批判の声があがっていました。

台湾の外交部は詳しい状況は明らかにしていませんが、地元メディアは、蘇処長が亡くなった背景に、こうした批判があるのではないかと伝えています。

蘇処長は長年、日本関係の業務に従事し、ことし7月、沖縄にある日本との窓口機関から大阪に赴任したばかりでした。
蘇啓誠処長は、台湾南部 嘉義県出身で、台湾の大学などで日本語を学び、大阪大学大学院では日本学の修士号を取得しています。

1991年に台湾の外交部に入り、東京などで勤務したあと、2013年からおよそ4年半、沖縄にある窓口機関のトップを務め、ことし7月、大阪の窓口機関のトップに就任したばかりでした。

沖縄で勤務していた時には、趣味の山登りを通じて地元の人たちと積極的に交流を深めるなど気さくな人柄で慕われていました。

遺書に批判を苦にする内容

関係者によりますと、蘇処長は14日午前9時20分ごろ、大阪・豊中市内の自宅で亡くなっているのが見つかったということです。

自宅には家族に宛てた遺書が残されていて、遺書には、関西空港が閉鎖され台湾の人が取り残された際の対応について、批判を受けたことを苦にするような内容が書かれていたということです。

警察は自宅が施錠されていたことなどから、蘇処長が自殺したと見て調べています。