20%節電を考えてみた

20%節電を考えてみた
地震の影響で北海道で呼びかけられている「20%の節電」。でも20%と言われても何をどうすればいいのか、そもそもどのくらい節電すればいいのか正直ちょっと、わかりません。何をどうすればいいのかを調べ、前回のNewsUpをさらに詳しくしてみました。(ネットワーク報道部記者 玉木香代子 目見田健 田隈佑紀)。
まず家庭で20%の消費電力の削減。その達成に向け参考になるのが北海道電力のホームページにあるこのデータです。

計算上は

まず家庭で20%の消費電力の削減。その達成に向け参考になるのが北海道電力のホームページにあるこのデータです。
今の時期、北海道の家庭での消費電力は「照明(26%)」「冷蔵庫(23%)」、「テレビ(18%)」が上位を占めます。それぞれの消費電力を30%削減したとすると、全体でおよそ20%。これで”計算上”は達成できます。ただ冷蔵庫などは大幅な節電は難しく、この3つを中心にして他も細かく節電する必要がありそうです。

では、達成に向けて

中心となる3つの電化製品の節電について、節電対策に詳しい防災士の半田亜季子さんに聞いてみました。
まず冷蔵庫。その基本は「冷気」を逃さないこと。

・扉の開け閉めを減らす
・棚の前面にシートをつける
・さらに品物を詰め込みすぎないことで冷気のとおりもよくなります。
また冷蔵庫は設定の温度を調整でき、「強」や「弱」などとなっています。メーカーに聞くと買い物直後に食品をまとめて冷やしたい時や飲料水を早く冷やしたい時には「強」を使いますが、詰め込みすぎていなければ、ふだんはそれより弱めにしても大丈夫だそうです。(食品の傷みには注意が必要です)

朝の活動も対策

照明は、
・不要な照明を消すほか
・活動時間を、照明があまり必要ない朝や日中の時間帯にずらすことで、電力消費を抑えられます。
・電球をLEDのものに変えることも対策になります。

ほうきやモップも対策

テレビは
・「画面の明るさの設定」を省エネのモードなどに下げたり、
・テレビを見ない時、テレビの主電源をオフにしたりすると消費電力を抑えられます。

「掃除機の代わりにほうきやモップなどで掃除をするなど身近にできる対策がたくさんある。北海道以外の人もあすはわが身と思って、節電を考えてほしい」

半田さんはそう話していました。

オフィスは照明とOA

家庭の努力も大切ですが消費電力の半分以上は企業やオフィスです。その対策にもポイントがあります。
省エネルギーセンターの理事、花形将司さん、中小企業などに節電や省エネの助言しています。

「ポイントはまず、照明。オフィスビルの消費電力のうち北海道では照明が全体のおよそ40%を占めているんです」

実はオフィスは必要以上に照明がついているケースが多いようです。
支障の無い範囲で、照明を半分に落としたり使用していない部屋や廊下の消灯を徹底すると、消費電力全体の20%程度の節電が見込めるそうです。実際に省エネルギーセンターでは職場や会議室の明かりの半分を消していました。

会議室を調べてみたら

明るさはどうなのか。半分の明かりを消したセンターの会議室を照度計で調べてみました。結果は職場環境の基準として推奨されている「500ルクス」とほぼ同じ。会議に支障はないそうです。

「会議室や事務室、廊下など場所によって必要な明るさが異なる。それぞれに応じて明るさを見直していくのが節電に効果的です」(花形さん)

OAはこまめに

照明の次に消費電力が大きいのが、全体のおよそ30%を占めるOA機器。「長時間席を離れる時に電源を切ったり、スタンバイモードにすることで電力消費全体の3%程度の節電効果が見込めます」
OA機器はなかなか大幅な節電はできないので、こまめに電源を切ることが大切なようです。「東日本大震災の後にはさまざまな節電が行われました。その事例もセンターのホームページで紹介しているので参考にしてみてください」(花形さん)

そしてなにより、”ずらす”を意識

そしていろいろ取材をしてみると、電力消費を減らすと同時に“ずらす”ことが大切だとわかりました。北海道では平日のピーク時に見込まれている電力需要は383万キロワット。このキロワットは1日の中で最も電力を消費する瞬間の電力量のことです。これを超えてしまうような事態になると、計画的な停電が実施されるのです。ピーク時に使う電力を他の時間帯に「ずらす」ことができれば、ピークが下がり、計画停電を防ぐことができます。

午後4時から5時の間をずらせ!

ピークはいつなのか。今の時期、関東などではエアコンが使われる午後2時から3時が電力消費のピーク。ところが北海道電力に聞いてみると「エアコンはあまり使わないため、北海道の家庭でのピークは、照明が使われ始める午後4時から5時。夕方にかけての時間帯」だそうです。

大切なのはこの時間帯を意識して電力の消費を他の時間にずらすこと、そしてこの時間の節電を徹底すること。例えば、この時間にしていた洗濯やアイロンを他の時間にずらしたり、家族が同じ部屋で過ごすようにして、照明を「減らす」ことなどが効果があります。時間を意識することも節電で大切なことのようです。

思えば…

思えば東日本大震災の時に、計画停電はあって家庭も企業もいろいろ努力をしてきました。でものど元を過ぎればでないけれど、忘れていたところが少なくとも私にはありました。

ネットを探っても「早寝早起きで節電している」「照明を使わないよう明るいうちに風呂に入るようにした」など北海道の人たちの工夫や努力の声がみられます。

むだな電力を極力使わない、それは経済的にも、環境の上でも大事なこと。もう1度、心に留め置きたいと思います。