「ジェット気流 大蛇行」が豪雨や猛暑の原因 気象庁検討会

「ジェット気流 大蛇行」が豪雨や猛暑の原因 気象庁検討会
先月の西日本を中心とした記録的な豪雨や全国的な猛暑について気象庁の検討会は、上空の強い偏西風「ジェット気流」が大きく蛇行したことなどで豪雨や猛暑が引き起こされた、とする見解をまとめ、「異常気象の連鎖と考えられる」と分析しています。
先月、西日本を中心に甚大な被害をもたらした記録的な豪雨や、全国的に続いた猛暑の要因について、気象庁は10日、専門家などで作る検討会を臨時で開きました。

気象庁のこれまでの分析では、今回の豪雨は停滞した梅雨前線に大量の水蒸気が流れ込んだことなどが主な原因と見られ、検討会では、梅雨前線が停滞した主な要因として、上空を流れる2つの「ジェット気流」が蛇行したことを指摘しました。

このうち北緯40度から45度付近を流れる「ジェット気流」が大きく北へ蛇行したことで梅雨前線の南東側で太平洋高気圧が発達したことに加え、北緯65度から75度付近を流れる別のジェット気流も大きく蛇行し、梅雨前線の北側でもオホーツク海高気圧が発達したということです。

この結果、2つの高気圧に挟まれた梅雨前線がほぼ同じ場所に長時間停滞し、大雨の要因になったということです。

記録的な猛暑の要因については、北緯40度から45度付近を流れる「ジェット気流」が北に大きく蛇行したことなどで、日本付近の太平洋高気圧と上層のチベット高気圧の発達を引き起こしたとしています。

このため検討会は「ジェット気流」が大きく蛇行したことなどで豪雨や猛暑が引き起こされたとする見解をまとめました。

検討会の会長を務める東京大学の中村尚教授は「一連の現象は異常気象の連鎖だと考えるべきだ」とし、「地球温暖化により平均気温は上昇傾向にあり、上空の水蒸気量が増えている。今後さらに温暖化が進めば、こうした顕著な豪雨災害や猛暑がまた引き起こされると覚悟するべきだ」と話しています。