子どもたち乗るバスに空爆 45人死亡 イエメン

子どもたち乗るバスに空爆 45人死亡 イエメン
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内戦が続くイエメンで、政権側を支援するサウジアラビアなどの連合軍が行った空爆が、夏休み中の子どもたちを乗せたバスを直撃し現地の医療関係者によりますと、これまでに45人が死亡し多くが子どもだということです。
中東のアラビア半島のイエメンでは、サウジアラビアなどの連合軍が支援するハディ政権と、イランが支援する反政府勢力の間で、3年以上、内戦が続いており、先月下旬から戦闘が激しくなっています。

現地の医療関係者などによりますと、反政府勢力が掌握する北部の都市サアダ近郊で、9日午前、夏休み中の課外学習に参加している子どもたちを乗せたバスが空爆を受け、これまでに45人が死亡し、多くが子どもだということです。

けが人も47人に上っているということです。現地からの映像では、負傷した子どもたちが次々と病院へ運び込まれており、反政府勢力のテレビ局は、空爆はサウジアラビアなどの連合軍によるもので、戦争犯罪だと強く非難しています。

サウジアラビア側は、この空爆を行ったことは認めましたが、兵士を狙ったもので、反政府勢力側こそ繰り返し民間人を標的にしていると反論しました。

イエメン内戦では、民間人や人道支援団体などが戦闘に巻き込まれたり、標的になったりする事態が後を絶たず、先週も反政府勢力の拠点都市にある病院と魚市場が攻撃を受け、民間人55人が死亡しています。

米国務省「徹底した調査を行うよう求める」

これについてサウジアラビアと同盟関係にあるアメリカの国務省のナウアート報道官は9日の会見で、「なぜ報じられているようなことが起きたのか。市民が犠牲となる攻撃があったということを懸念している」と述べました。

そのうえで「サウジアラビアなどの連合軍に事実関係について徹底した調査を行うよう求める」と述べました。

アメリカのトランプ政権は、イラン核合意から離脱し経済制裁を再開するなど中東で、イランへの圧力を強める一方、サウジアラビアとの関係を強めていて、イエメン内戦への対応をめぐっても支持する立場ですが、今回の空爆には懸念を示しました。

国連事務総長 迅速な調査実施を要請

イエメンで、サウジアラビアなどの連合軍が行った空爆が夏休み中の子どもたちを乗せたバスを直撃し、多くの死者が出たことについて国連のグテーレス事務総長が声明を発表し、犠牲者の大半が10歳から13歳の子どもだったとして深い哀悼の意を表しました。

そのうえで、「すべての勢力は民間人や民間の施設に絶えず注意を払わなければならない」と指摘し、今回の空爆について、公正で迅速な調査を実施するよう呼びかけました。