国産初ジェット旅客機MRJ 英 航空ショーでデモ飛行

国産初ジェット旅客機MRJ 英 航空ショーでデモ飛行
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納入時期が何度も延期されている国産初のジェット旅客機MRJのデモ飛行が、イギリスの航空ショーで行われました。MRJの飛行の様子が航空関係者に広く公開されたのは初めてで、開発のさらなる遅れへの懸念を取り除き、新たな受注につなげられるかが焦点です。
MRJは三菱重工業の子会社の三菱航空機が開発中の国産初のジェット旅客機で、飛行テストは繰り返し行われてきましたが、飛行の様子を航空関係者に広く公開する機会は設けられていませんでした。

こうした中で16日、イギリス南部のファンボローで開幕した世界有数の航空ショーで、MRJのデモ飛行が初めて行われました。

機体には、2年後に最初に納入される予定の全日空のロゴが施され、滑走路でスピードを上げて空に飛び立ちました。

そして、世界の航空関係者が見守る中、およそ7分間、上昇や旋回を繰り返し、飛行性能をアピールしました。

MRJの納入時期は、開発の大幅な遅れからこれまで5回、延期されています。今回のデモ飛行によって、開発のさらなる遅れへの懸念を取り除き、新たな受注につなげられるかが今後の焦点です。

三菱重工の宮永俊一社長は、現地で取材に応じ「世界の関係者には順調に開発が進んでいることを理解してもらえたと思う。これからは安全性のテストを、最新のルールに基づいてしっかり進めていきたい」と述べ、デモ飛行を機に開発にはずみをつけたい考えを示しました。

MRJ開発の現状は

MRJの初号機の納入は、再来年、2020年の半ばに予定されていて、量産化に向けて開発は、詰めの段階に入っています。

三菱航空機では現在、航空機を納入するために必要な「型式証明」と呼ばれる旅客機の安全性を担保する証明を各国で取得するため、アメリカで4機の試験機を使ってテスト飛行を繰り返しているほか、日本でも2機で耐久性などを調べる試験を行っています。さらに納入時期に間に合わせるため、年明けまでに新たに試験機を2機投入し、開発を加速させる方針です。

これまで三菱航空機は、MRJの初号機の納入時期を5回にわたって延期してきました。

MRJは、国内外の航空会社から400機あまりを受注していますが、開発のさらなる遅れは、大規模なキャンセルにつながりかねません。

このため、三菱航空機としては、世界の航空関係者が集まる航空ショーで、実際にMRJを飛ばすことで、開発の遅れへの懸念を払拭(ふっしょく)し、存在感を示したい考えです。