体だるくないですか?

体だるくないですか?
「からだのだるさ半端ない」「激しい気温差についていけない」ネット上でも体調がすぐれないという声が相次いでいます。「体がだるい」という理由。調べてみました。(ネットワーク報道部記者 郡義之 飯田耕太)
「体調不良を訴える人が相次いでいます」
そう指摘するのは、大阪市でクリニックを経営する臨床内科の専門医、正木初美院長です。

「先週ぐらいから、暑さで体のだるさを訴える人が増えています。『朝布団から起きられない』とか『気分が落ち込む』などさまざまな症状があります」

急な気温上昇で相次ぐ“だるい!”

「体調不良を訴える人が相次いでいます」
そう指摘するのは、大阪市でクリニックを経営する臨床内科の専門医、正木初美院長です。

「先週ぐらいから、暑さで体のだるさを訴える人が増えています。『朝布団から起きられない』とか『気分が落ち込む』などさまざまな症状があります」
正木院長によると、これは季節の変わり目や天候の変化によって起こる「気象病」の一つで、女性に多いのも特徴だそうです。気象病の原因は気圧や湿度の変化のほか梅雨の肌寒さから一転、真夏のような高温にもなる時期、気温の差によって、体調を崩す人が多いということです。

クリニックには、気温の差によって体調が悪くなったという人が取材をした26日だけで5人訪れたということです。

正木院長は「例年は梅雨が明けた、7月ぐらいから患者が増えますが、ことしはとくに早い気がします。睡眠や食事をよくとり、ストレスは抱え込まないなど、規則正しい生活をするよう呼びかけています」と話していました。

それって『寒暖差疲労』?

「気象病」の専門外来がある東京・世田谷区のクリニックの久手堅司院長にも話を聞きました。
そこで、出たのが「寒暖差疲労」という耳慣れないことば。
「前日との気温の差が7度以上になった日など、寒暖の差が大きくなったときに人は自律神経の働きにより、一定の体内のバランスを保とうと、エネルギーを消費しますが、この消費量が大きくて、疲労が蓄積した状態のことを『寒暖差疲労』と言うんです」

この「寒暖差疲労」になると、体の冷えや肩こり、頭痛、めまい、だるさ、食欲不振などさまざまな症状が出て、慢性的な冷え性や自律神経失調症につながるおそれもあると言います。

さらに、この時期は昼と夜でも、寒暖差が大きいほか、エアコンを使い始めると室内と外との気温の差も大きくなり、体調の管理にはとくに注意が必要だということです。
そこで、紹介されたのがこのチェックシートです。

寒暖差疲労チェックシート

・暑さ、寒さが苦手
・エアコン(冷房、暖房)が苦手
・周りの人が暑いのに自分だけ寒い、長袖が常に手放せない
・顔がほてりやすい、全身がほてりやすい
・温度差が強いと頭痛や肩こり、めまい、だるさ、関節痛、喘息、下痢などの様々な症状がでる
・熱中症になったことがある、近い状態になったことがある
・季節の変わり目に体調不良になる
・冷え症がある
・温度が一定の環境にいる時間が長い(オフィス、自宅でも一日中エアコンをつけている)
・代謝が悪い、体がむくみやすい
▼1~3個で軽症
▼4~6個で中症
▼7個以上で重症
全部で10項目ありますが、3つ以上当てはまるものがあれば注意が必要だということです。

久手堅院長は「ことしは5月から6月にかけても寒暖差があり、うちのクリニックでも患者は去年の倍ぐらいに増えています。夏の暑さはこれから本格的に始まりますが、気象状況の変化には、十分注意してほしい」と話していました。

実際の気温差は

気象庁によると24日から各地で暑い日が続いています。
このうち東京の日中の最高気温は25日は32度6分と30度以上の真夏日を記録し平年に比べて4度から5度高くなりました。その数日前までは肌寒いと感じる日もありました。
実際に今月16日と25日の最高気温の差を調べてみると、東京では16日は18度4分だったのが、25日は32度6分と、およそ14度も差がありました。
なぜ気温差がこれほど大きいのか。気象庁に話を聞くと6月中旬頃は梅雨前線などの影響で冷たい空気が流れ込んでいました。

その後、南からの暖かい空気が入りやすくなっていて気温が高くしかも湿気がある状態となっています。
気象庁によると気温が高い状態はしばらく続く見込みです。

担当者は「本州ではまだ梅雨明けはしていませんがことしは夏が例年より早くやってくる可能性があります。十分な対策を心がけて欲しい」と呼びかけています。

対策は

「寒暖差疲労」を防ぐ対策について医師で東京有明医療大学の川嶋朗教授があげるのが自律神経を整えることです。
川嶋教授は「体温調節をつかさどっているのが、自律神経なのでそれが乱れると体にさまざまな影響が出ます。冷房の設定温度を少し上げたりほんのり汗をかく程度の運動をして体力をつけることで自律神経も整い、寒暖差疲労の防止につながります」と話しています。