計算能力10倍の新スパコン導入 大雨など予測精度向上へ 気象庁

計算能力10倍の新スパコン導入 大雨など予測精度向上へ 気象庁
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気象庁は、これまでのおよそ10倍の計算能力を持つ新たなスーパーコンピューターを来月から導入することになりました。今後、大雨や台風などの予測精度が大幅に向上する見込みです。
このスーパーコンピューターは東京 清瀬市の「気象衛星センター」に設置され、来月5日の導入に向けた準備が進められています。

気象庁によりますと、スーパーコンピューターが更新されるのは平成24年以来6年ぶりで、これまでと比べて計算能力はおよそ10倍、データの容量はおよそ30倍になるということで、今後、大雨や台風などの予測精度が大幅に向上する見込みです。

このうち5キロ四方ごとの雨雲の動きや降水量などを予測するシステムの精度は、来年度以降、大幅に向上する予定で、発達した雨雲が線状に連なって大雨をもたらす「線状降水帯」の発生などを予測できる可能性が高まるということです。

また台風の5日先までの予報については、今年度末をめどに、これまでの進路に加え、中心気圧や最大風速、最大瞬間風速、暴風警戒域の予測ができるようになるということです。

気象庁数値予報課の石田純一数値予報モデル開発推進官は「線状降水帯による集中豪雨や台風の強さなどを早期に予測し把握することで、早めの避難につなげられるようにしたい」と話しています。

新たに始まる予報

今回のスーパーコンピューターの導入に伴って、気象庁は今後、ほかにも新たな予報を始める方針です。

1キロ四方の範囲で雨の降るエリアや強さを予測し地図上で示す「降水短時間予報」については、これまでは6時間先まででしたが、来月下旬からは15時間先まで予測できるようになります。
具体的には、これまでは午後3時の段階で午後9時までしか予測できませんでしたが、今後は翌日の午前6時までの予測が出るようになるということです。
このため、多くの人が自宅で寝ている、翌日の未明から朝にかけて大雨が降る地域を細かく予測できるようになり、早めに情報を出すことで素早い避難につなげてほしいとしています。

このほか、農作物の管理や気温が影響するビジネスなどに生かしてもらうため、これまで1週間先までだった各地の気温の予報を2週間先まで延長し、平均気温の推移を予測して発表する「2週間気温予報」を来年6月ごろから始めることにしています。