米 仏英とシリアの化学兵器関連施設に軍事攻撃

米 仏英とシリアの化学兵器関連施設に軍事攻撃
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アメリカのトランプ大統領は、内戦が続くシリアでアサド政権によって化学兵器が使用され多数の死傷者が出たとして、フランスやイギリスとともにアサド政権の化学兵器の関連施設に対して軍事攻撃を実施したと発表しました。またマティス国防長官は、攻撃はすでに完了したことを明らかにしました。
アメリカのトランプ政権は日本時間の14日午前、対抗措置としてフランス、イギリスとともにアサド政権の化学兵器の関連施設3か所に対して軍事攻撃を実施したことを明らかにしました。

トランプ大統領は国民向けの声明で「アサド政権が再び、罪のない市民を虐殺するため化学兵器を使った」と述べて化学兵器の使用を否定しているアサド政権を非難するとともに、化学兵器の使用をやめなければ軍事攻撃をさらに行う用意があると強調しました。

ホワイトハウスは、アサド政権が化学兵器を使用したと断定した理由について声明を発表し、多くのメディアの報道や被害者の症状、それに化学兵器が使用される前にシリア軍の関係者の間で調整が行われたことを示す信頼できる情報などに基づいた結論だとしています。

またトランプ大統領は、アサド政権を支援しているロシアとイランを非難し「ロシアはこのまま暗い道を選ぶのか、平和と安定のためわれわれの側に加わるのか決断しなければならない」と述べ、ロシアをけん制しました。


マティス国防長官は記者会見で「今回の軍事攻撃は1回限りの攻撃だ」と述べて、作戦はすでに終了したと明らかにするとともに化学兵器の研究開発や生産能力を除去するため前回の去年4月の時よりも強力な攻撃を実施したと強調しました。

またダンフォード統合参謀本部議長は、首都ダマスカス周辺にある化学兵器の研究開発施設と中部ホムスの付近にある化学兵器の貯蔵施設、そして貯蔵施設の近くにある化学兵器関連の指揮所の3か所を標的に選定し、精密攻撃を実施したと明らかにしました。

内戦が続くシリアの東グータ地区では今月7日、呼吸困難に陥る人が相次ぎ多数の死傷者が出ていて、反政府勢力はアサド政権が化学兵器を使ったと主張しています。

トランプ政権は去年4月にも、アサド政権が市民に対し化学兵器を使用したと断定し、対抗措置として軍事施設を巡航ミサイルで攻撃していて、今回が2度目の攻撃となります。