農相 省内に残されていた加計文書を公開

農相 省内に残されていた加計文書を公開
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齋藤農林水産大臣は閣議のあとの記者会見で、加計学園の獣医学部新設をめぐり、愛媛県の担当者が3年前に総理大臣官邸を訪問した際のやり取りを記したとする文書が省内に残されていたとして、文書を公表しました。
公表された文書は平成27年4月3日付けで、加計学園の獣医学部新設をめぐり、文書作成の前日、4月2日に愛媛県や学園の関係者らが総理大臣官邸を訪問した際のやり取りが記されています。

この中では、当時、総理大臣秘書官だった柳瀬経済産業審議官が「本件は、首相案件」などと発言したと記載されています。
また、文書には、総理大臣官邸の訪問に先立ち、当時、内閣府で地方創生推進室を担当していた経済産業省の藤原審議官とも面談し、要請の内容は総理大臣官邸から聞いているという発言などがあったことも記されています。

齋藤農林水産大臣の会見によりますと、この文書は、平成27年5月に獣医師法などを担当する部局に異動した職員が、前任者から引き継ぎましたが、担当業務とは直接関係ないと考えて、行政文書としては管理せずに保有していたということです。

また、文書を引き継いで保有していた職員の前任者は、聞き取りに対し、「このような文書を見た記憶はないが、異動の際に渡した資料の中に含まれていたかもしれない」と話したということです。

一方、今回、農林水産省の調査の対象となった36人の職員のうち、この文書について「見たり聞いたりしたことがある」と答えた職員はほかにはいなかったということです。

齋藤大臣は会見で、「文書が省内にあったことは事実だが、農林水産省が作成したものではなく、内容も所管外の獣医学部の新設に関するものであり、特にコメントすることはない」と述べました。

また、齋藤大臣は、「当時、農林水産省と柳瀬氏の間で何らかのやり取りはあったのか」という質問に対しては、「ありえない」と述べました。

官房長官「疑念招くことないよう努力すること必要」

菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、記者団が、愛媛県の担当者が3年前に総理大臣官邸を訪問した際のやり取りを記したとする文書の内容と柳瀬元総理大臣秘書官の説明が食い違っているとして、どちらが事実だと思うかと質問したのに対し、「政府として答える立場ではないが、柳瀬元秘書官は『そういうことを言うわけがない』と述べているのも事実だ。そういう中にあって、今後、国民の疑念を招くことがないように努力することが必要だ」と述べました。

また、菅官房長官は、政府内での文書の調査について「内閣府、文部科学省、厚生労働省でも引き続き調査を行っているが、今のところ、『見つかっていない』という報告を受けている」と述べました。

愛媛県は対応協議

愛媛県の担当者が3年前に官邸を訪問した際のやり取りを記した文書が農林水産省から新たに見つかったことを受けて、愛媛県は、農林水産省が公表した文書の内容を確認するとともに、幹部らが今後の対応を協議しています。県によりますと、午後に中村知事が記者団の取材に応じるということです。