中国の宇宙ステーション実験機 1日夜以降大気圏に再突入へ

中国の宇宙ステーション実験機 1日夜以降大気圏に再突入へ
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制御不能になっていると見られる中国の宇宙ステーションの実験機は、日本時間の1日夜から2日中に大気圏に再突入する見通しで、燃え残った破片が地球に落下するおそれがあるとして、世界各地の宇宙機関や団体が、監視を続けています。
中国が2011年に打ち上げた宇宙ステーションの実験機「天宮1号」はおととし、制御不能になり、徐々に高度を下げて、地球の大気圏に再突入すると見られてきました。

中国で有人宇宙飛行プロジェクトを進める機関によりますと、天宮1号は、1日午前の時点では平均高度167.6キロの軌道にあるとしたうえで、2日に大気圏に再突入する見通しだとしています。

また、ESA=ヨーロッパ宇宙機関は、日本時間の1日夜から2日中に、大気圏に再突入する見通しだとし、天宮1号を監視しているアメリカの団体は、日本時間の2日午前4時から午後6時の間に再突入するとしています。

「天宮1号」は、全長およそ10メートル、重さ8.5トンで、大きさは大型バス並みです。ESAによりますと、再突入の際、ほとんどは燃え尽きますが、燃え残った破片が地球に落下する可能性があるということです。

破片が落下する可能性があるのは、北緯43度から南緯43度の世界の広い範囲で、この中には、日本列島のほとんどやアメリカのワシントンなど主要都市も含まれます。

ただ、ESAは、破片が人にぶつかる確率は「1年間に雷に打たれる確率の1000万分の1」で、極めて低いと説明しています。

中国外務省「責任ある態度で情報公開」

天宮1号について中国外務省の陸慷報道官は、先月30日の記者会見で、国連に適切に報告を行っているとしたうえで、「中国は責任ある態度で情報公開と透明性を保ち、必要があればすぐに関係各国に連絡する」と述べています。そして、「破片が地上に落ちる確率は非常に低い」と強調しています。

一方、国営の中国中央テレビは、1日午前、天宮1号について近く大気圏に再突入して燃え尽きるとしたうえで、2011年に打ち上げられてから6回のドッキングを行うなどして任務を終えたとその成果を大きく伝えています。

ただ、大気圏に再突入した際に燃え残った破片が落下するおそれなどについては伝えていません。

日本でも撮影する試み

日本でも中国の宇宙ステーションの実験機「天宮1号」の様子を撮影しようという試みが行われています。

神奈川県にある平塚市博物館では、先月29日に日本の上空を通過する天宮1号の動画の撮影に成功しました。動画では、火星から土星の方向に画面の右から左へと移動する「天宮1号」の様子が確認できます。

1日も午前5時前に日本の上空を通過する見込みだった「天宮1号」の撮影を試みましたが、確認することはできませんでした。

平塚市博物館の学芸員、藤井大地さんは「きょうは空が明るかったことと、天空1号の高度が低かったために、上空を通過する様子は確認できなかった。天空1号は、あすの午前中にかけて地球に落下する可能性がある」と話していました。