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3月11日のニュース

原子力防災相 事故から学ぶことまだ多い

東京電力福島第一原子力発電所の事故から4年の11日、望月原子力防災担当大臣は、原発周辺地域の事故に備えた避難計画作りなどを支援する内閣府の職員らを前に訓示し、「福島の事故から学ぶべきことがまだまだたくさんあるという思いで取り組んでほしい」と呼びかけました。
福島第一原発の事故を踏まえて、防災対策の重点区域は原発の半径30キロ圏に拡大され、区域内の自治体は住民の避難計画の策定を義務づけられましたが、自治体への支援体制が不十分だという批判を受けて、去年10月、内閣府におよそ50人の職員からなる専従部署が設置されました。
その職員らを前に、事故から4年の11日、望月原子力防災担当大臣が訓示しました。
望月大臣は「福島の事故の最大の反省点の1つは防災対策でした。事故対応の経験や反省からさまざまな具体的な教訓を得るべきであり、防災対策に反映していかなければならない。福島の事故を決して過去のものとせず、学ぶべきことがまだまだたくさんあるという思いで取り組んでください」と呼びかけました。
事故の影響で国内の原発はすべて停止していますが、電力各社は11日現在、14原発21基の稼働を目指して原子力規制委員会に審査を申請しています。
しかし、原発の周辺自治体が策定する避難計画の実効性を巡っては多くの課題が指摘されていて、内閣府は今後、道府県が行う訓練を通じて実効性を検証するなど、支援を強化したいとしています。

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