福島第一原子力発電所の山側のタンクにためられた汚染水が周辺の敷地に漏れ出した問題で、東京電力は、海につながる側溝の側面から1時間当たり6ミリシーベルトという高い放射線量が検出され、今回の汚染水の漏えいに伴って、放射性物質が海に流出している可能性が否定できないという見方を示しました。
福島第一原発では、19日、4号機の山側のタンクから高濃度の放射性物質を含む汚染水300トン余りが漏れ、タンクの周りを囲っているせきの外側にまで流出しているのが見つかりました。
東京電力で周辺を調べたところ、タンクからおよそ50メートル離れた側溝の側面で、1時間当たり6ミリシーベルトの高い放射線量を測定したということです。
この側溝は海につながっており、東京電力は21日の会見で、今回のタンクからの汚染水の漏えいに伴って、放射性物質が海に流出している可能性が否定できないという見方を示しました。
東京電力は20日の会見で、海につながる排水溝の水では放射性物質の濃度がそれほど高くないことから、汚染水が直接海に流れ出しているとは考えにくいと説明していました。
汚染水漏れ「海に流出の可能性」
8月21日22時55分更新
- 汚染水貯蔵タンク
- 4号機