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2月27日のニュース

放射性物質除去 新装置導入へ

  • 汚染水貯蔵タンク
  • 2号機

東京電力福島第一原子力発電所では、作業員の被ばくのリスクなどを減らすため、汚染水からこれまでより多くの種類の放射性物質を除去できる新たな装置を導入することになりました。
これは政府と東京電力が、27日に開いた廃炉計画を検討する会議の中で明らかにしました。
福島第一原発では、汚染水を浄化して原子炉の冷却に利用していますが、現在の浄化設備では放射性セシウムなど一部の放射性物質しか除去できず、作業員が高いベータ線被ばくをするなどの問題が起きています。
これを受けて政府と東京電力は、これまでより多くの種類の放射性物質を除去できる新たな装置を、平成24年度上半期までに導入することになりました。
この装置を使うと、放射性ストロンチウムなどベータ線やアルファ線を出す放射性物質が除去でき、およそ1000万分の1まで減らすことができるということです。
また、地下水の流入などで汚染水が増え続けているとして、ことし4月までに、浄化したあとの水を保管するタンクを4万トン増やし20万トン余りにする方針も明らかにしました。
このほか2号機の格納容器の中に内視鏡を入れる調査を先月に続いて来月下旬に行うということで、今回は内視鏡の長さをより長くし、前回確認できなかった格納容器にたまっている水の水位を確認したいとしています。

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