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2月21日のニュース

文科相 原発賠償見直し難しい

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、国の審査会が、精神的な損害賠償の対象地域としていない福島県の26の市町村の代表らが、21日、平野文部科学大臣に、対象地域の拡大を改めて求めたのに対し、平野大臣は、「賠償地域は、総合的に判断している」として難しいという考えを伝えました。
福島第一原発の事故による賠償を巡って、国の審査会は、原発からの距離や放射線量の値などから、福島県内では白河市など26の市町村の住民について、精神的な損害賠償の対象としていません。
このため、白河市の鈴木市長らは、先月に続いて、21日、改めて平野文部科学大臣と会い、風評被害などを受けているとして、福島県全体を精神的な損害賠償の対象とするよう求めました。
これに対して、平野大臣は、「要望は理解しているが、賠償の地域は、原発からの距離や放射線量、それに地域住民の避難状況などを総合的に判断して、出されたものだ」と述べ、見直しは難しいという考えを伝えました。
このあと、白河市の鈴木市長は記者団に対し、「福島県全体が、風評被害などさまざまな苦しみにあえいでいることが理解されず、大変残念だ。賠償は、個別の対応でやるべき案件ではない」と述べ、不満を示しました。

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