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2月16日のニュース

2号機 新たな温度計検討へ

東京電力福島第一原子力発電所2号機で温度が上昇していた温度計について、東京電力は故障と断定しました。
2号機の原子炉周辺の温度計は、蒸気や塩分がある厳しい環境で、すでに2割が故障していて、今後も新たに故障するおそれがあることから、東京電力は、原子炉に新たに温度計を入れるなどの対策を検討することにしています。
福島第一原発2号機で原子炉の温度計の1つが高い値を示した原因について、東京電力は詳しい解析や実験を行い、結果を国に報告しました。
それによりますと、問題の温度計だけが高い温度を示すには、近くに溶けた核燃料の60%以上が集まっている必要があり、状況から考えにくいことや、温度計の一部を断線ぎみにして電気抵抗が高くなる状態で実験したところ、今回と同じような温度上昇を示したということで、東京電力は故障と断定しました。
故障の原因については、格納容器の中の蒸気や、原子炉を冷やすために入れた海水による塩分の影響で、温度計の回路が劣化した可能性があるとみています。
東京電力によりますと、2号機の原子炉の周辺には41の温度計がありますが、すでに2割に当たる8つが故障しているということで、今後も新たに故障するおそれがあります。
このため、原子炉につながる配管に温度計を入れるなどして、原子炉の状態を把握する別の方法を検討することにしています。
しかし、原子炉に容易に近づけないことなどから、検討には1年から2年程度、かかるとみています。
東京電力は当面、故障した以外の温度計や、格納容器の放射性物質の濃度などを総合的に検討し、冷温停止状態にあるかを判断するとしていますが、今後も難しい対応を迫られそうです。
東京電力から福島第一原発2号機で温度が上昇していた温度計は故障していたとする報告を受けたことについて、国の原子力安全・保安院の森山善範原子力災害対策監は「報告の内容を確認し、できるだけ早く判断したい。徐々に温度が上昇する値を示した現象についても調べる必要がある」と話しました。
また、原子炉の状態を把握するため、今後、東京電力が原子炉につながる配管に温度計を入れる方法などを検討することについて、森山対策監は「原子炉の温度を見るためにどういう代わりの手段があり、どの程度時間がかかるのか、専門家の意見を聞きながら長期的な対応として検討していきたい」と述べました。

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