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1月31日のニュース

東電福島第一原発 水漏れが3か所

  • 汚染水貯蔵タンク

凍結が原因と見られる水漏れが相次いでいる東京電力福島第一原子力発電所で、31日、新たに3か所で水漏れが見つかり、東京電力は設備を保温材で覆うなどの対策を急いでいますが、凍結防止対策が課題になっています。
福島第一原発では冷え込みが厳しくなった今月28日から汚染水を処理する装置や配管など合わせて21か所で水漏れが見つかり、いずれも水が凍結して膨張し、部品が壊れたり緩んだりしたのが原因とみられています。
東京電力によりますと、31日午前9時すぎに汚染水を処理する装置に真水を供給する配管のつなぎ目からおよそ20リットルの水が漏れているのが見つかりました。
また、午後には、原子炉に水を注入する予備のポンプからおよそ10リットルの水が漏れていたほか、タンクの配管からも20リットルほどの水が漏れているのが見つかりました。
いずれも放射性物質は含まず海への流出もなかったということですが、凍結が原因とみて調べています。
福島第一原発の周辺では、31日朝も最低気温が氷点下4度程度まで下がり、東京電力はパトロールを強化し、配管や装置を保温材で覆うなどの対策を急いでいますが、対策が追いつかないのが実情です。
東京電力の松本純一本部長代理は、「来月までに保温材を覆う対策を終える予定だったが、結果的に遅れてしまった。対策を急ぎたい」と話しています。

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