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12月28日のニュース

福島県議会 収束発言撤回を

福島県議会は、野田総理大臣が東京電力福島第一原発事故について「事故そのものは収束した」と発言したことに対し、「福島県の実態を理解しているとは言い難い」として、発言の撤回を求める意見書を全会一致で可決しました。
意見書は27日、福島県議会が全会一致で可決したもので、野田総理大臣が今月16日、「原子炉が『冷温停止状態』になり、事故そのものは収束したと確認した」と発言したことに対し、「福島県の実態を理解しているとは言い難い」として、発言の撤回を求めています。
さらに意見書は、原子炉の燃料が溶け落ちて状態が確認できないことや、冷却装置は仮のシステムで、安定したシステムとは言えないことなどを指摘し、「避難者の不安や不信をかきたてる事態となっている」としています。
「事故の収束」という表現に対しては、専門家や福島県民の間からも批判する意見が出ていました。
福島県議会は可決した意見書を今後、野田総理大臣や枝野経済産業大臣などに提出することにしています。

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