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12月13日のニュース

福島県民の外部被ばく結果公表

原発事故を受けて、福島県が全県民を対象に行っている健康調査で、体の表面に受けた放射線量について一部の住民の調査結果が13日に公表されました。
事故後の4か月で、97%の人が5ミリシーベルト未満と推定され、福島県は「一般の人の健康への影響は極めて小さい」としています。
福島県は、原発事故による被ばくの影響を調べるため、およそ200万人のすべての県民を対象に健康調査を行っています。
このうち先行して調査が行われた浪江町と川俣町山木屋地区、それに飯舘村の1727人について、福島県は、事故後の4か月間に体の表面に受けた放射線量=外部被ばく量について推定し、13日に結果を公表しました。
それによりますと、5ミリシーベルト未満だった人は1675人と全体の97%で、このうち一般の人が1年間に受けても差し支えないとされる1ミリシーベルト未満だった人は1084人と、全体の62.8%でした。
また10ミリシーベルトを超えたのは9人で、このうちの5人は原発作業員で37.4ミリシーベルトが最も高く、一般の人では、計画的避難区域に繰り返し入っていた住民が最大で、14.5ミリシーベルトだったということです。
今回の結果について、福島県立医科大学の山下俊一副学長は「今回の結果は避難の目安となる放射線量を下回っており、一般の人の健康への影響は極めて小さい。放射線の影響は長期的に見ていくことが大切で、まだ調査に参加していない人は積極的に参加してほしい」と呼びかけています。
福島県は今回の調査結果を年内にも郵送で各個人に通知したいとしています。

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