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12月8日のニュース

ヤツコ委員長 福島第一原発へ

国と東京電力が福島第一原子力発電所について、今月中旬にも原子炉の温度が安定して100度以下となる「冷温停止」状態を実現したと発表するのに合わせて、アメリカの原子力規制委員会のヤツコ委員長が日本を訪問し、事故後初めて、福島第一原発を視察する方向で調整していることが明らかになりました。
関係者によりますとヤツコ委員長は、日本政府と東京電力が今月中旬にも福島第一原子力発電所の冷温停止状態を実現したと発表し、事故収束に向けた工程表の「ステップ2」を終了するのに合わせて、18日ごろから日本を訪問する方向で調整しているということです。
訪日中には、福島第一原発を事故後初めて視察し、現状を確認したり、担当者から話を聞いたりするほか、日本政府の高官らと会談することにしています。
アメリカ原子力規制委員会は東日本大震災発生後、常時、支援に当たる専門家チームを派遣してきましたが、「ステップ2」以降の課題として、原子炉内の状況をさらに正確に把握する方法や、残された燃料をどのように安全に取り出すのかなどについて日本側の方針を聞き、アメリカとしてさらに何らかの支援ができないか話し合う予定です。
また、原子力規制委員会は事故直後の状況について、より詳細な情報が知りたいとしており、日本側に対し、さらなる情報の開示を求めるものとみられます。

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