東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

12月4日のニュース

放射性物質含む水 建物の外に流出

東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の処理装置で、放射性物質を含む水およそ45トンが漏れ出し、一部が建物の外に流れ出ているのが見つかりました。
東京電力は、水が海に漏れ出していないか確認しています。
東京電力によりますと、4日午前11時半すぎ、福島第一原発で、建物の地下などにたまった汚染水から放射性物質を取り除いたあとに塩分を除去する装置から水漏れが起きているのを作業員が確認しました。
装置を停止したところ、水漏れは止まったとみられますが、セシウムなどの放射性物質を含む水少なくともおよそ45トンが装置から漏れ出し、一部が建物の土台のひび割れなどを経由して建物の外に流れ出ていることが分かりました。
この建物の近くにある側溝は、600メートルほど離れた海につながっていて、側溝付近で、放射線の一種、ガンマ線が1時間当たり1.8ミリシーベルト測定されました。
また、内部被ばくの際に問題となるベータ線も1時間当たり110ミリシーベルト計測されたということです。
東京電力は、水が海に漏れ出していないか確認するとともに側溝の下流側に土のうを積むなどの対応を取っているということです。
この装置の水は原子炉の冷却に使われていますが、東京電力は「冷却に使う水は十分にあるため、水漏れによる原子炉への冷却に影響はない」としています。

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