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11月2日のニュース

保安院 「自発核分裂」の可能性も

東京電力福島第一原子力発電所の2号機で放射性物質のキセノンが検出された問題で、経済産業省の原子力安全・保安院は2日夜記者会見し、「局所的な臨界が起きた可能性はある」としたうえで、「別の放射性物質が自然に核分裂した可能性も十分考えられる」と説明しました。
原子力安全・保安院の森山善範原子力災害対策監は、2日夜8時すぎから記者会見しました。
この中で森山対策監は、2号機で検出されたキセノンについて、「ウランが中性子によって核分裂し、局所的な臨界が起きて発生した可能性はある」と説明しました。
そのうえで、森山対策監は「別の放射性物質が『自発核分裂』によってキセノンが発生した可能性も十分考えられる」と述べました。
「自発核分裂」は、ウランではない別の放射性物質が自然に核分裂する現象で、臨界は伴わないということです。
原子力安全・保安院は今後、2号機内部で採取した気体を分析するなどして詳しく調べることにしています。

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