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10月16日のニュース

原発事故対応 スペインの賞授賞へ

東京電力福島第一原子力発電所の事故で放水作業などに当たった、自衛隊と警察、消防の部隊に、ヨーロッパで最も栄誉ある賞の一つとして知られる「スペイン皇太子賞」が贈られることになり、代表5人が、今月21日に行われる授賞式に出席することになりました。
1981年に創設された「スペイン皇太子賞」は、科学や文化、社会などの分野で活躍した個人や組織に贈られ、日本人ではこれまでに宇宙飛行士の向井千秋さんなど3人が受賞しています。
ことしは、福島第一原発の事故で放水作業や住民の避難誘導に当たった、自衛隊と警察、消防の部隊に、「日本社会に深く根ざす価値観である、自己犠牲や勇気を体現した」として、「共存共栄部門」の賞が贈られることになりました。
授賞式は、スペイン北部のオビエド市で現地時間の今月21日に行われ、自衛隊からは、地上からの放水を指揮した岩熊真司1等陸佐と、ヘリコプターによる放水を指揮した加藤憲司2等陸佐の2人が出席します。
また、警察からは、放水に当たる機動隊を指揮した警視庁の大井川典次警視と、住民の避難誘導を指揮した福島県警察本部の渡辺正巳警視の2人が、東京消防庁からは、放水活動の指揮を執った冨岡豊彦消防司令が出席します。
今回の賞は、事故当初作業に当たった自衛隊と警察、消防に贈られるものですが、福島第一原発では、高い放射線量の中、今も東京電力や関連会社などの人たちが、事態の収束に向けて作業を続けています。

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