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10月12日のニュース

東京電力福島第一原発で地震想定訓練

東京電力福島第一原子力発電所で、マグニチュード8の地震が起きて原子炉への注水設備が壊れたことを想定して、消防車で注水を再開する訓練が12日、事故後、初めて行われます。
福島第一原発では、事故の収束に向けて原子炉の温度が100度を下回る「冷温停止」の状態を安定的に維持するためには、地震が起きても原子炉への注水を継続できることが不可欠とされています。
このため、東京電力は福島第一原発周辺でマグニチュード8の地震が起きたことを想定して、原子炉への注水が継続できるか確かめる訓練を12日午前中、事故後、初めて行います。
訓練は、地震で原子炉への注水に使われるポンプやタンクが壊れたという想定で、およそ30人の作業員が消防車やホースを配置して海水をくみ上げて、原子炉への注水を再開する手順を確かめます。
東京電力によりますと、地震などで原子炉への注水ができなくなった場合も、3時間ほどで注水を再開するとしていて、今回の訓練で確認することにしています。
訓練には、経済産業省の原子力安全・保安院の職員も立ち会い、緊急時でも原子炉への注水を再開し「冷温停止」の状態を維持できるか評価することにしています。

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