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10月11日のニュース

東電 賠償の簡単ガイドを作成

東京電力は、福島第一原子力発電所の事故に伴う損害賠償の請求書類が、膨大で分かりにくいという指摘を受けて、請求に必要な事項を簡単にまとめたガイドを新たに作成しました。
個人向けの損害賠償では、請求書類を書くための説明書が160ページにも及び、被災者から「膨大で分かりにくい」という指摘が多数寄せられていました。
このため東京電力は、請求に必要な事項を簡単にまとめたガイドを新たに作成しました。
A4版で4ページにまとめられ、避難した場所やその際の宿泊費などの領収書の有無、それに3月11日の時点で仕事に就いていたかどうかなどの項目を選択式で回答する形式になっています。
この書類を記入したうえで東京電力の専用の窓口で担当者に相談すれば、1時間程度で損害賠償の請求書類を作成できるとしています。
東京電力は、これまでに個人向けの請求書類をおよそ7万通配布していますが、返送されたのは1割程度の7600通で、実際に賠償が支払われたのは6件にとどまっています。
このため東京電力は、今月から福島県内で賠償の業務に当たる担当者を、これまでの3倍以上のおよそ1000人に増員するなど態勢を強化し、迅速な賠償につなげたいとしています。

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