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9月29日のニュース

1号機の水素 60%超の高濃度

東京電力福島第一原子力発電所1号機の配管にたまっていた水素の濃度は、60%余りという高い濃度だったことが分かりました。
東京電力は爆発のおそれはないとしていますが、29日、水素を抜き取る作業を行うことにしています。
福島第一原発1号機の格納容器につながる配管では、水素がたまっていることが分かったため、東京電力は、28日、爆発を防ぐため、詳しい濃度の測定を行いました。
その結果、配管の中の水素濃度は61%から63%と、全体の3分の2近くを占める高い濃度だったことが分かりました。
この水素は、3月の事故の際、核燃料が損傷したことによって発生し、爆発を引き起こしたものの残りだとみられています。
配管の中のあとの30%余りは、事故後に注入された窒素だとみられています。
東京電力は、配管の中には酸素がないことなどから、爆発するおそれはないとみていますが、29日、配管から水素を抜き取る作業を行うことにしています。
東京電力は、2号機と3号機についても配管などの水素濃度を調べるよう国から指示を受けていて、今後、1号機と同じように調査を行うことにしています。

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