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9月29日のニュース

中間貯蔵施設 8都県に設置へ

放射性物質を取り除く除染で発生する汚泥や土などの処分場所の確保が進まないなか、環境省の南川秀樹事務次官は、大量の汚泥などを一時的に管理する中間貯蔵施設を福島県をはじめ、東京都や千葉県など東北と関東の8つの都県に設置する方針を示しました。
これは、28日、福島県を訪れていた環境省の南川事務次官が郡山市内で、記者団に対して明らかにしたものです。
除染で発生する放射性物質を含んだ汚泥や土などを巡っては、自治体による仮置き場の確保が進まないため、政府は最終処分場や一時的に管理する中間貯蔵施設の設置を目指しています。
これについて、南川事務次官は「除染を早く進めるためには中間貯蔵施設の場所を早急に決めたい。そのためには福島県だけでなく、各自治体ごとの対応が必要だ」と述べ、自治体ごとに中間貯蔵施設を設置する方針を示しました。
設置場所は、放射線量の測定データを基に、現時点で東北の福島、岩手、宮城の3県と関東の東京、千葉、栃木、茨城、群馬の5都県の合わせて8つの都県を考えているということです。
環境省は、今後、中間貯蔵施設の設置について、各都県に説明し、調整を進めたいとしていますが、各都県の態度によっては調整が難航することも予想されます。

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