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9月21日のニュース

東電福島第一原発 台風警戒強める

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台風15号の接近に伴い、東京電力福島第一原子力発電所では雨や風が強まり、一部の作業を中止するとともに屋外にある配管やポンプをロープで固定するなど警戒を強めています。
台風15号は、21日午後9時ごろ、福島県に最も接近する見込みで、福島第一原発の北側にある浪江町では、21日午後7時までの1時間に24.5ミリの強い雨が降っていて、20日午前0時からの雨量は200ミリを超えています。
福島第一原発でも雨や風が強まり、クレーンを使って1号機の原子炉建屋にカバーを設置する工事を取りやめたほか、取水口に鉄製の板を設置する作業など、海の近くでの作業を高潮に備えて中止しました。
また、屋外にある原子炉に注水するための配管やポンプが強風で倒れたり、外れたりしないようにロープで固定する対策を取っています。
これまでに6号機のタービン建屋の地下に雨水が流れ込んだり、1号機と2号機の中央制御室付近で雨漏りが確認されたりしていますが、今のところ大きな影響はなく、東京電力は被害が広がらないか監視を強めています。
福島第一原発周辺では、22日昼前までの24時間の雨量が、多いところで250ミリに上ると予想されています。
東京電力は、タービン建屋の地下にたまっている高濃度の汚染水の水位が20センチ近く上昇するおそれがあるとみていますが、汚染水の水位は、地上にあふれる高さから1メートル程度余裕があるため、漏れ出すおそれはないとしています。
東京電力の原子力・立地本部の松本純一部長代理は「今夜は24時間態勢で汚染水の水位を監視するなど台風への警戒を強めたい」と話しています。

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