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9月16日のニュース

2、3号機 原子炉注水量増加

東京電力福島第一原子力発電所の2号機と3号機では、原子炉の温度が安定的に100度を下回る「冷温停止」に向けて、16日午後から原子炉への注水量が増やされ、冷却の効果を確認する作業が続けられています。
福島第一原発では、原子炉に水を注入して冷却する作業が続けられていて、16日午前5時現在の原子炉の底の部分の温度は、▽1号機は85.3度、▽2号機は114.1度、▽3号機は103.3度となっています。
東京電力では、依然として100度を超えている2号機と3号機の冷却の効率を高めるため、今月から、原子炉の側面から注水している従来の方法に加えて、燃料の真上にある配管からも注水を行っています。
この結果、いずれも原子炉の温度が下がる傾向が見られたことから、東京電力はより確実に冷却を進めるため、16日午後から、2号機の注水量をこれまでより1トン多い1時間当たりおよそ7トンに、3号機では5トン多い1時間当たり12トンにそれぞれ増やしました。
事故の収束に向けた工程表では、来年1月までにすべての原子炉の温度が安定的に100度を下回る「冷温停止」を達成するとしていて、東京電力では、今後、温度の下がり方を確認しながら注水量を調整するとともに、比較的温度が低い1号機についても注水量を増やすことを検討したいとしています。

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