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9月5日のニュース

2、3号機付近 前日より上昇

東京電力福島第一原子力発電所周辺の海水の調査で、4日、放射性セシウムの濃度は、2号機、3号機ともに前の日を上回りました。
福島第一原発周辺では、東京電力が原発の取水口付近などで海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。
このうち4日、2号機の取水口付近で採取した海水から検出された放射性物質は、1cc当たり、セシウム134が国の基準の7.2倍の0.43ベクレル、セシウム137が6.2倍の0.56ベクレルで、共に前の日を上回りました。
この場所では、4月に国の基準の110万倍のセシウム137が検出されましたが、その後、減少し、最近は横ばい傾向が続いています。
3号機の取水口付近では、セシウム134が国の基準の28倍の1.7ベクレル、セシウム137が21倍の1.9ベクレル検出され、5日続けてやや上昇しています。
放射性セシウムの濃度が上昇していることについて、東京電力は「台風の影響で比較的濃度が高い海底の泥がまき上がったためと考えられる。変動の範囲内とみられるが、監視を続けていきたい」と話しています。
一方、福島第一原発の沿岸や沖合で行っている調査は、台風の影響で中止されました。

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