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9月2日のニュース

社員の被ばく 東電に改善指導

東京電力福島第一原子力発電所で、汚染水を処理する装置の部品を交換していた社員2人がベータ線に被ばくしていた問題で、東京電力が、この作業のベータ線の被ばく限度について、事前に計画を立てていなかったことが分かり、経済産業省の原子力安全・保安院は、改善するよう指導しました。
福島第一原発では、先月28日、汚染水を処理する装置のフィルターを交換していた社員2人が、放射線の一種のベータ線にそれぞれ23.4ミリシーベルトと、17.1ミリシーベルト被ばくしていたことが分かっています。
東京電力は、当初、この作業でのベータ線の被ばくは15ミリシーベルトが限度と計画していたと説明していましたが、実際には計画を立てておらず、さらに、ベータ線の線量計のアラームが15ミリシーベルトで鳴ったものの、2人はその後も作業を続けていたことが分かりました。
2人は体の不調を訴えていないということです。
原子力安全・保安院は、被ばく量を評価する際に用いられているガンマ線だけでなく、ベータ線についても、どこで浴びる可能性があるのかなどの計画を事前に立てる必要があると指摘し、東京電力に対し被ばくの管理を改善するよう、口頭で指導しました。

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