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7月26日のニュース

3号機取水口わずかに濃度上昇

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東京電力が福島第一原子力発電所周辺で行っている海水の調査結果で、25日、採取した海水の放射性物質の濃度に大きな変動はありませんが、最も高い値を示した3号機の取水口付近の放射性セシウムはわずかに濃度が上昇しました。福島第一原発周辺では、東京電力が原発の取水口付近のほか、沿岸や沖合で海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。
25日、3号機の取水口付近で採取した海水からは、1cc当たりでセシウム134が、国の基準の11倍に当たる0.66ベクレル、セシウム137が基準の8.3倍に当たる0.75ベクレル検出され、いずれもわずかながら上昇しました。
この場所では、5月に高濃度の汚染水が流れ込み、直後に国の基準の2万倍に当たるセシウム134が検出されましたが、その後は減少傾向が続いています。
一方、4月に基準の750万倍の濃度が検出された2号機の取水口付近の海水のヨウ素131は、国の基準以下の値でした。
このほか、沿岸と沖合の8か所で行った調査では、沿岸の2か所で放射性セシウムが検出されましたが、いずれの場所でも国の基準は下回りました。
東京電力は「濃度はおおむね横ばいか減少傾向で、新たに高濃度の汚染水が漏れ出していることはないと考えている」としています。

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