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7月25日のニュース

“冷却 計画的に進んでいる”

来日しているIAEA=国際原子力機関の天野之弥事務局長は、25日、事故後初めて東京電力福島第一原子力発電所を視察し、原子炉の冷却作業などが計画的に進んでいるとの見解を示しました。
24日に来日したIAEAの天野事務局長は、25日、福島県を訪れ、福島第一原発を事故後初めて視察しました。
視察を終えた天野事務局長は、福島県いわき市のJRいわき駅前で記者団の取材に応じ、防護服を着てバスで施設全体を回って、福島第一原発の吉田昌郎所長らの説明を受けながら原子炉建屋などの被害状況を確認したことを明らかにしました。
さらに、現在行われている原子炉の冷却作業も視察し、日本が示す収束に向けた工程表の進捗(しんちょく)状況を確認しました。
また、復旧作業の拠点となっている免震重要棟にも赴き、現場の作業員から直接、作業の内容や環境などについて話を聞いたということです。
天野事務局長は「大きな事故だけに今後も注意は必要だが、現場の作業は計画的に行われ、順調に進んでいると思う。作業員の熱意も感じられ、見通しは明るいと思う」と述べ、原子炉の冷却など事故の収束に向けた一連の作業が計画どおりに進んでいるとの見解を示しました。
そのうえで「今後、放射性物質を取り除く作業や使用済み燃料を取り出す作業などで、IAEAの知見を生かすことができると感じた。今後の協力について日本政府と話し合っていきたい」と述べました。

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