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7月23日のニュース

海水の放射性物質濃度 大きな変動なし

  • 2号機
  • 3号機

東京電力が福島第一原子力発電所周辺で行っている海水の調査結果です。
22日に採取した海水の放射性物質の濃度に大きな変動はありませんが、最も高い値を示した3号機の取水口付近のセシウム134は、前の日をやや下回り、基準の27倍となっています。
福島第一原発周辺では、東京電力が、原発の取水口付近のほか、沿岸や沖合で海水を採取し、放射性物質の濃度を調べています。
22日に3号機の取水口付近で採取した海水からは、1cc当たりで、セシウム134が国の基準の27倍に当たる1.6ベクレル、セシウム137が基準の20倍に当たる1.8ベクレル検出され、いずれも前の日をやや下回りました。
この場所では、5月に高濃度の汚染水が流れ込み、直後に国の基準の2万倍に当たるセシウム134が検出されましたが、その後、値は減少傾向が続いています。
一方、4月に基準の750万倍の濃度が検出された、2号機の取水口付近の海水のヨウ素131は、22日は基準の0.95倍と、前の日とほぼ同じでした。
また、沿岸の2か所で行った調査では、1か所で放射性セシウムが検出されましたが、基準の0.15倍にとどまりました。
東京電力は「海水の放射性物質の濃度は、台風で海が荒れた影響で一時的に上昇したが、比較的落ち着いた状況にある」としています。

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