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7月15日のニュース

3号機窒素注入 気体漏えいか

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東京電力福島第一原子力発電所の3号機では、14日夜から水素爆発を防ぐための窒素ガスの注入が始まっていますが、格納容器の中の圧力が一向に高まらないことから、東京電力は気体が外部に漏れだしているおそれもあるとみて調べています。
福島第一原発の3号機では、14日午後8時すぎから、水素爆発を防ぐため窒素ガスの原子炉格納容器への注入が、1号機、2号機に続いて始まりました。
しかし、これまでに200立方メートル以上の窒素ガスが注入されたにもかかわらず、格納容器の中の圧力はほとんど上がっていないため、東京電力は、格納容器の損傷により、中の気体が漏れだしているおそれもあるとみて原因を調べています。
一方、処理能力の低下から、15日午前5時ごろに運転を停止し調査が行われていた汚染水の浄化設備は、原因と考えられる配管の中の空気を抜くための対策を行い、15日午後2時すぎ、およそ9時間ぶりに復旧しました。
しかし、運転の再開後もなお、目標としている処理能力を20%以上、下回っています。
水素爆発を防ぐための窒素ガスの注入や、汚染水の浄化設備の運転は、事故の収束に向けた工程表の「ステップ1」で実現すべき重要な工程ですが、期限が17日に迫った今も、思うように進んでいません。

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