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7月15日のニュース

汚染水浄化設備 また停止

  • 3号機

東京電力福島第一原子力発電所では、14日夜、およそ30時間ぶりに運転を再開した汚染水の浄化設備の処理能力が、設計を大きく下回る状態が続いたため、東京電力は15日朝から、また汚染水の処理を止め原因の調査を始めています。
福島第一原発の汚染水の浄化設備は、13日、液体が漏れ出すトラブルがあったため、およそ30時間にわたって停止したあと、14日午後6時半ごろに運転を再開しました。
しかし、その後も設計上の処理能力である1時間当たり50トンを20%以上下回る1時間当たり37トンしか処理できない状態が続いたため、東京電力は15日午前5時すぎに設備を止めて原因の調査を始めました。
原子炉の冷却については、処理を終えて貯蔵していた水や真水を用いて行われているため、核燃料の温度が上がるなどの問題は起きていないということです。
この汚染水の浄化施設は、原子炉の安定的な冷却に欠かせない重要な施設ですが、事故の収束に向けた工程表の「ステップ1」の期限が迫った今になっても安定した運転が実現できていません。
一方、福島第一原発の3号機では、水素爆発を防ぐため14日夜から原子炉格納容器への窒素ガスの注入が始まっています。
これまでに100立方メートル以上の窒素ガスが注入されましたが、東京電力によりますと、外部の放射線の量に目立った変化は見られないということです。

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