東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

7月11日のニュース

放射性物質の漏出状況を調査

東京電力福島第一原子力発電所の事故の収束に向けて、原発のどこからどれだけ放射性物質が出ているかを把握する調査が本格的に始まり、このうち、2号機の原子炉建屋では、空気中の放射性物質の濃度が最大で基準の65倍という高い値でした。
福島第一原発の事故では、爆発で飛び散った放射性物質を含むほこりやちり、それに原子炉から漏れる汚染された蒸気などが原子炉建屋から空気中に出ているとみられ、放出を抑えることが収束への大きな課題です。
東京電力は、空気中の放射性物質が原発のどこからどれだけ出ているか把握して対策につなげようと、原子炉建屋の内部や周辺での調査を今月から本格的に始めました。
このうち2号機では11日、今月8日に原子炉建屋で行われたロボットによる調査の結果が公表され、放射性のセシウム134の空気中の濃度は、国の基準の40倍から65倍という高い値でした。
東京電力は「建屋内部で作業を行うには濃度を下げるための対策が必要になる」と話しています。
さらに、原子炉建屋の周辺で空気中の放射性物質の濃度を測定する調査も今月から本格的に始まり、東京電力は、一連の結果を基に、放射性物質の放出量などを評価したいとしています。

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