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7月11日のニュース

原発再稼働 統一見解を発表へ

政府は11日、原子力発電所の再稼働について、国の統一見解を発表することにしています。
これについて、福山官房副長官は「ストレステスト」が、再稼働の一定の条件になるという認識を示しており、統一見解に基づく「ストレステスト」によって、九州電力玄海原子力発電所をはじめ、原発の運転再開の時期や、電力供給にどこまで影響が出るのか注目されます。
定期検査中の原発の再稼働を巡っては、先月下旬、海江田経済産業大臣が佐賀県を訪れ、玄海原発の2号機と3号機の運転再開を要請しましたが、今月6日、菅総理大臣が従来の安全基準では不十分だとして、「ストレステスト」を参考にした新たな安全評価を全国すべての原発を対象に実施する考えを打ち出しました。
これについて、原発の立地自治体を中心に「安全確保の観点から評価するが、突然の決定で、国の方針が不明確だ」などと批判が出たため、政府は11日、枝野官房長官が記者会見し、原発の再稼働について国の統一見解を発表することにしています。
これについて福山官房副長官は、10日のNHKの日曜討論で「一定のレベルでは前提条件になってくる。このテストは、想定外の問題に対し、いかに許容度や余裕度があるかというもので、実施したほうが、住民の皆さんに安心が広がる」と述べ、「ストレステスト」が再稼働の一定の条件になるという認識を示しました。
「ストレステスト」について、佐賀県の古川知事は、結果を見たあとで原発の再稼働を判断するとしているほか、そのほかの自治体も国の意向を見極めたいとしており、統一見解に基づく「ストレステスト」によって、原発の運転再開の時期や電力供給にどこまで影響が出るのか注目されます。

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