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7月9日のニュース

窒素注入 被ばく抑制が課題に

東京電力福島第一原子力発電所の3号機で、水素爆発を防ぐための窒素の注入について、東京電力は、準備がある程度整ったため計画どおり今月17日までに実施できるとする見通しを示しました。
ただ放射線量が依然として高く、作業員の被ばくをいかに抑えるかが課題です。
福島第一原発の3号機では8日、原子炉建屋の1階に作業員が入り、格納容器に窒素を注入する作業に向けて調査や準備を行いました。
作業員は、格納容器から出ている高さ5メートルほどの配管の取り出し口に窒素注入の配管をつなげるための器具を取り付けたということです。
東京電力は、作業の結果、準備がある程度整ったとして、事故収束に向けた工程表の計画どおり、今月17日までには窒素の注入を実施できるとする見通しを示しました。
ただ1時間あたりの放射線量はおよそ50ミリシーベルトと依然として高い値で、8日の作業では放射線を遮る対策を取ったものの、作業員の被ばく量は10分ほどの間に最大5.34ミリシーベルトに達したということです。
経済産業省の原子力安全・保安院は、東京電力に対し、作業員の被ばくを抑えるための方法などについて11日までに報告するよう求めていて、被ばくをいかに抑えるかが課題となります。

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