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7月8日のニュース

3号機 窒素注入へ確認作業へ

東京電力福島第一原子力発電所の3号機では、水素爆発を防ぐための窒素の注入に向けて、8日、作業員が原子炉建屋に入って配管の接続箇所の確認作業を行いますが、放射線量が高いため作業は難航が予想され、計画どおり17日までに窒素の注入ができるか予断を許さない状況です。
福島第一原発の3号機は、水素爆発を防ぐため格納容器への窒素の注入が計画され、窒素を入れる配管を格納容器につなぐ接続箇所をカメラを取り付けたロボットで撮影する予定でしたが、作業用の台が障害になって配管をつなぐ場所が確認できませんでした。
このため8日午後から作業員が原子炉建屋に入って、窒素を入れる配管を格納容器につなげるか確認することにしていますが、作業場所周辺の放射線量が高いことから作業は難航することが予想されます。
事故の収束に向けた工程表の「ステップ1」では、原子炉の安定的な冷却と共に水素爆発を防ぐことが重要な要素で、細野原発事故担当大臣は、水素爆発が確実に起きない状況を確認したうえで、17日をめどに「緊急時避難準備区域」の解除に向けた検討を始めたいという考えを示しています。
窒素の注入に向けては、経済産業省の原子力安全・保安院による安全確認作業にも数日かかるとみられることから、窒素の注入が計画どおり17日までにできるかは予断を許さない状況です。

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