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7月6日のニュース

浄化設備の稼働率 目標下回る

東京電力福島第一原子力発電所の「循環注水冷却」の柱となる汚染水の浄化設備は、この1週間での稼働率が80%足らずと、目標をやや下回る見通しです。
トラブルによる停止も目立ち、今後の計画が見直されることになりました。
福島第一原発では、汚染水を浄化して原子炉の冷却に使う「循環注水冷却」のシステムが先月27日にスタートしました。
システムの柱となる汚染水の浄化設備では、処理能力に対して実際に処理した量の割合を示す「稼働率」が当初55%と低迷し、東京電力は、5日までの1週間で80%に引き上げる計画を示していました。
これに対し、実際の稼働率は80%に届かず、目標をやや下回る見通しだということです。
期間中には、先月29日から30日にかけて、浄化設備のトラブルが立て続けに起きて3回にわたって停止し、中には作業員のミスが原因のものもありました。
このため東京電力は、今後、稼働率を90%まで上げるとしていたこれまでの計画を見直し、当面は安定して80%に乗せることを目指すとしています。
汚染水の浄化設備が安定して稼働することは、事故の収束に向けて欠かせないため、トラブルをどう減らしていくのかが課題となっています。

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