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7月5日のニュース

3号機取水口の濃度 変動なし

  • 2号機
  • 3号機

東京電力が、福島第一原子力発電所周辺で行っている海水の調査結果です。
原発の取水口付近で3日採取した海水の放射性物質の濃度に、大きな変動はなく、最も高い値を示した3号機の取水口付近では、前の日より上昇し、基準の58倍となっています。
福島第一原発周辺では、東京電力が、原発の取水口付近のほか、沿岸や沖合で海水を採取し、含まれる放射性物質の濃度を調べています。
3日採取した海水で最も高い値を示したのは、3号機の取水口付近で、放射性のセシウム134が1ccあたり3.5ベクレル検出されました。
これは国の基準の58倍にあたる濃度で、前の日の35倍から上昇しました。
この場所は、5月に高濃度の汚染水が流れ込み、直後に国の基準の2万倍にあたる放射性物質が検出されましたが、その後、値は減少傾向が続いています。
また、4月に基準の750万倍のヨウ素131が検出された2号機の取水口付近の濃度は、その後、変動はあるものの、数倍から百数十倍の間で推移し、3日は5.3倍でした。
一方、福島第一原発の沿岸4か所で行った海水の調査では、2か所で放射性のセシウムが検出されましたが、いずれも国の基準を下回りました。
東京電力は、「放射性物質の濃度はほぼ横ばいか減少傾向になっている。引き続き分析を行っていく」としています。

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